Allo Digione Signatureを購入しました

eyecatch-Allo Digione Signatureを購入しました

allo.comよりトランスポータを調達しました。

Digione Signature



Raspberry Piシリーズで使えるD/Dトランスポータです。Alloが出している下位のトランスポータのDigioneは最高のS/PDIF出力を実現することを目指し作られたトランスポータです。ジッターがD/A変換で音質劣化を招く原因と考え、低ジッターにこだわったトランスポータであることが特徴であると思います。SignatureはそのDegioneをブラッシュアップさせたものという立ち位置にあります。

Signatureはノイズの原因となるRasPi部分と、ノイズを排除したクリーンな電源が必要な個所の2つで電源を分離させ音質の劣化を防ぐとともに、従来のDigioneより低ジッターとなる最新のクロックを搭載するなどのブラッシュアップがされています。より精度の高いD/A変換を通じて音質向上を図るべくDigione Signatureを購入しました。

リードタイムと価格



ラズパイ・DigioneSig・OS・ケース・電源のセットで送料込みで41,000円でした。バラバラで買うよりも楽でかつ安く入手できました。国内ではコイズミ無線で入手することができ、納入や費用面で若干不便な面もありますが¥40,000程度でDigioneSig+ケースを1か月程度で入手できます。オプションで電源ユニットのshantiもありより低ジッターにこだわる場合には日本で使用可能か問い合わせの上でセットで購入されるのも良いかと思います。

インドからの調達の場合、8月3日注文→8月6日EMSでの発送→8月12日到着の流れで9日で到着しました。発送時間は6日-10日ぐらいが目安です。送料は4000円-5000円ぐらいになります。

簡単な使用感





RaspberryPi3B+ → DigioneSig → Aune S16 → Intercity MBA-1 → T1 2ndGenの構成で、OSはsymphonic-mpdを使用しています。電源は信濃電気のHSR-510を使っています。NASはWRH-300CRを使用してクリーン電源とNASの電源にモバイルバッテリーを使い、RasPiの電源にはAlloがセットで送ってきた普通のスイッチング電源を使用しています。クリーン部分の電源はNASとセットでないとbattery側が反応しないのでやむを得ずクリーンでなさそうなものもミックスしている状態となっています。

DigioneSigを導入する前はWindowsの自作PCを音響仕様に配線を修正したり部品を付け替えたりしていたものですが、工夫を凝らしたPCよりも手軽に安く音の鮮度が増し、静寂の表現も上手になりました。アンプを変えた時のような音色の変化というよりも、環境の音を維持したまま癖をつけずに基礎性能を高めたような音の変化があります。

中高音の定位感も前後によく伸びるようになりすーっと耳に素直にボーカルやシンバルの音が入っていく印象で音の空気感に特に変化が表れた印象です。音の消え際もより繊細で中高音の解像感の変化が一番わかりやすいと思われます。かといって低音だけ解像度が低いということもなく全体で音を持ち上げている印象で音に破綻もなく、焼きこみの段階でもすぐれたトランスポータであると感じています。



windowsからRasPi系のオーディオに移ったのもありiPadやAndroid端末、ChromebookやWindows系のラップトップなどブラウザが入っているものであればどの機種でもプレイヤーの操作ができるのでとても快適です。余計なソフトも部品もなく、RasPi用としては高い製品であるとは言え、あらゆる不要なコストを一気に削減しつつも高い機能を実現できることは素晴らしいことだと思います。純正のVolumioでもSMPDほどではないにしても音は十分に良くPCオーディオからの移行の選択肢として面白いのではないかと個人的には感じています。焼きこみが終わったらまた雑感を書くかもしれませんがファーストインプレッションはひとまずこれにて。