![]() | 須山補聴器さんのカスタムIEM、 Fitear用のIEMケーブルを作る機会に たまたま遭いましたので作成させて戴きました。 Fitear用に関係しない内容は省略しますので 作り方を詳しく知りたい方は下のリンクより。 →【IEMケーブル作成方法】 |
・プラグ(スイッチクラフトのものを使用しました)
・線材(Canare 1105 L-4E5Cと4N銀線)
・はんだやフラックスなど(KR19RMAを使いました)
コネクタ部分は通常のカスタムIEMのとは違いがあります。
JHなどと同様に2ピンタイプですが太さが違う二種類のピンでワンセットとなっております。
Fitearさんを例にして言えば太いピンのほうが信号(R/L)、細いピンがGNDとなります。
コネクタはHD25などの自作用のピンを使用すればFitearのカスタムIEMに装着できる
ケーブルを作成できます。
コネクタ部分は画像に書いてあるような加工をするとSHURE掛けしやすくなります。
ただでさえコネクタが大きめですので私は切り取り加工を推奨します。
高いコネクタであることと自分のケーブルでないため今回は断念しましたが
もう少しコンパクトにまとめたければもっと深いところで切ると良いかもです。
プラグのハンダ付けやケーブルの処理が終わりましたら
コネクタのハンダ付け(もしくは一番初めに)
圧着式ではなくハンダ付け用にピンが作られているので処理は楽です。
単線でしたらそのままピンの予備ハンダのプールに突っ込ませる、
撚り線でしたら線とピンの予備ハンダ同士をそのまま付けさせるなど。
難易度としてはDsubピンなどより楽であります。
ハンダ付けなどが終わりましたらチューブで覆ったりなどして完成となります。
銀線は電動ドライバなどで加工すると折れる可能性もあり手で地道に
ねじり込ませて行きましたので少しだけ苦労しました。
線材の選定としては銅線と銀線の音を同時に楽しみたいとのことでしたが
銅線の柔らかい音に銀線のすっきり感が混ざって面白い印象でした。
高音が刺さったりすることもなくバランスもおかしいことにもなっていませんでしたので
なかなか面白い仕上がりになったと思います。
ただ、費用面ですとコネクタだけで2千円はすっ飛んで行きますので追記:少し安いピンを発見しました→【990円ピン】
そこがひとつの課題であります。
そういった意味では個人的にはMMXCが作りやすさや
コスト面で一番楽で安定したものを作りやすい印象があります。
戯言はともかく、自作ケーブルでないと出せない良さというものもあると思いますし、
少しでも参考になりケーブルの選択肢が広がればと思います。