![]() | Nordost社の7N銅線、Spell binderを使用して Dock to ステレオミニジャックを作成しました。 |
まず、Female Dock は何かと言いますと記事の始めの部分で述べた通り
Dockにステレオミニジャックがついているものです。このステレオミニジャックは
メスコネクタ(Female)でありそこからFemale Dockなどと呼ばれています。
このFemale Dockを使えばiPodからステレオミニで使ったケーブルをとっかえて遊ぶことが
できますし、断線してもほかのものに変えればよいためそういったところで
便利なものであります。今回はそのFemale Dockの自作方法の紹介になります。
まずは材料。
・配線材(今回はSpell Binderを使用)
・ステレオミニジャック(小さめが好ましい)
では、作成へと入って参ります。最初にした準備としてiPodのDockピンの処理を行います。
ラインアウトの場合に使うピンは左から2番目・3番目・4番目のピンです。
ピンの間隔が狭いですのでショートを気にする場合は根本から曲げると
ショートのリスクを大幅に減らすことができます。ただし、ピンを折らないよう慎重に行なって下さい。
次はジャックの削り込み。ジャックがDockに対して大きい場合はジャックを削り小さくしていく
必要があります。焦らずとも時間をかけて削ればしっかり形も整いますし冷静に
削って行きましょう。削りすぎ、力のかけ過ぎでジャックを破損させないようにご注意を。
こちらは上から見た様子でありますが上下共に丸みが取れて小判に似た形に
なっているのが確認できると思います。5~10分程度もあれば削ることは可能です。
ピンは後からのはんだづけのためにわざと曲げてあります。
ここまでが下準備で次にはんだづけ。はんだづけはジャック側のGND、Rch、Lchと
Dock側のGND・R・Lと対応するようにはんだづけしていきます。
私の場合はまずGND同士で直接はんだをしていきました。
クリップ二本でしっかり固定した上ではんだづけを行えば上の写真よりも綺麗に仕上がると思います。
最初にGNDを固定してしまえばそのあとの配線作業が楽になりますので丁寧に行いましょう。
GNDのはんだのあとは配線材を使用してDockのR/L・ジャックのR/L同士ではんだづけします。
今回は硬い単線で直接はんだづけしているためあまり綺麗に仕上がっていませんが
通常の場合でしたら取り回しの良い撚り線か細い単線で綺麗に仕上げるほうが無難だと思います。
R同士・L同士で配線が終えましたらこの時点で音が出る状態となります。
最後にカバーにはめ込みホットボンドなどでジャックとDockピンなどが動いたりしないように
しっかり固定させます。その上でカバーを被せてあげればFemale Dockは完成です。
ちなみに今回はSpellbinderにMulticore LMP362 Fluxを組み合わせて作成しましたが
解像度は高くスッキリ明るい音が鳴り手持ちのFemale Dockと違う鳴り方をしています。
配線材は必要最小限で使用したとはいえ印象に影響が出ていますし使う長さも2cmもあれば
十分すぎるぐらいですから少し線材にこだわるのも面白いかもしれません。
ちなみにiModの方でしたらジャックの横にスペースに小型のコンデンサを寝かせて内蔵させ
ジャックとピンの間にはさむ形ではんだづけを行えば簡単にimod用female Dockの完成です。
こちらも余裕のある方はぜひぜひチャレンジしてみて下さい。
多少、今更感のある内容な気がしますが今回はこれにて。