カスタムIEMを更に良い音に!軍需品IEMケーブル作成・頒布

USM-IEMc-TOP高品質な軍需品素材を使ったIEMケーブルを
作成しました。
【第4ロット購入希望アンケート実施中】

目次
IEMケーブルは難しい
ケーブルの基本コンセプト
製作
簡易レビュー
頒布について
よくある御質問

IEMケーブルは難しい

自作ケーブルを好んで使用しており、これまでインコネ・IEMケーブル・HPケーブル・USBなど
少なくとも1000本以上は作っております。その中でもIEMケーブルで良い物を作るのは難しいと感じています。
そもそも、IEMケーブルで良いものとはなにか。出てくる音の品質が良い、性能が高いものは良いということは
通常どのケーブルでも共通してあったほうが良いものだと思います。

ただ、IEMケーブルは音が良ければOKというわけではありません。
アンプやプレイヤーからIEMへと音を引き込む重要な役割を担っていますが、
長い距離を引き回すため、装着感や快適さにも直接影響してきます。
つけ心地が悪いと音楽を楽しむにも装着感が気になったり、硬いケーブルでタッチノイズがでたり…
ヘッドホンケーブル以上に音以外の要素でシビアさがでてきますので
そのような影響がでないような線材選びや製法が重要です。

音が良いもの・柔らかい線材のどちらかの属性を持っている線材は多くあります。
しかしその両方を持ち合わせた線材というものはごくわずかにに限られ、
市販品・自作ユーザーの視点に立ってもシビアさがあるように思います。
反対に言えば、課題が多くあり音の面でボトルネックになりがちな箇所でありますので、
ここを解決すると音質改善に大きく貢献できる箇所であるとも言えます。

効果的な音質改善と快適さを両立したケーブル欲しさに、
2年間かけて軍需品IEMケーブルの開発を行っていきました。

ケーブルの基本コンセプト

2年前から製作を続けており一度記事に上げております。
その時も音・快適さの2点を両立した良いものを作ることをコンセプトにしてあげておりますが
2年経ったいまでもほぼ変わりはありません。作る上での具体的な目標は下のとおりです。

・低音/高音ともにレンジが広い
・解像度が高く定位も良好なもの
・音場が広いもの
・タッチノイズがほぼ出ずに取り回しの良いもの
・音に温度感がなくクセが少ないもの

2年前も軍需品線材を使用しておりましたがゲージも太く皮膜が厚いものであったため
タッチノイズ・取り回しの対処が厳しい状況でした。取り回しの向上のため
GNDにPCOCC・5NOCC・カナレの4Sなどを使用したものを作成しましたが見事に音質低下。
音質・快適さのどちらかを取るか、両方が中途半端になるかといった状態でした。

欲しいと思うものを作るにはコンセプトに沿って全てを満たす必要があるため
素材や製法を変えて引き続き作成しました。最後に上げたクセのないものは
IEMケーブルを何度も取っ替え引っ替えしたくない、より上流のところで
環境が完成されているべきという考えから挙げております。

これらの前提のもとでケーブルの作成を進めます。

製作

今回使用した線材はPTFE皮膜の米軍仕様の銀メッキ導線です。タッチノイズ抑制のために
皮膜が薄く細いものを特別に使用しております。皮膜は一応テフロンらしいですが
デュポン社のものかは不明なためPTFEと表記しておきます。

PTFEは数ある皮膜の中でもトップクラスに誘電率が低く音質的に優れた素材です。
中高音の音の損失が少なく、分解能・解像度が高いです。低音もやや固めに締まり
全体的に見通しが良くなる傾向があります。(銀メッキとの相性で軍需線はクセはありません)
音は良い反面PTFE素材は硬くIEMケーブルとして使うとタッチノイズがしっかりのります。
カチカチとした音がダイレクトにIEMから伝わってきて通常はおすすめできない素材です。

ただ、薄手のものや柔らかく加工されたものも中にはあり工夫次第ではIEMケーブル用に
使えるようになります。今回は薄手のものが入手出来ましたので信号線・GNDにそのまま採用。
軍需線材を丁寧にツイストし薄手の収縮チューブで覆いました。

USM-IEMc-Connector
丁寧に撚り収縮チューブでしっかり線を固定することで柔軟な取り回し、ストレートな音質、
タッチノイズの抑制を実現できます。
オヤイデさんより新たに出た薄手の収縮チューブを使用すると上質な仕上がりになります。

USM-IEMc-BUNKI

分岐部・スライダーにはオヤイデさんの保護キャップを使用。TIC1.25かTIC2.0、一個10円ぐらい。
キャップを1/3・2/3ずつ切り、長い方を分岐部に、短い方をスライダーに使います。
分岐部側は接着剤などで固定しておけば問題ありません。 あわせて分岐部にメタリックラベルを。ロゴはブログトップにあるものです。
ラベルを線材に貼り付けチューブで固定するだけで見栄えがよくなります。

プラグはオヤイデさんで売られているノーブランド小型品を使用しております。
2年前の記事ではViablueを使いたいと書きましたが音が良くなく、音を犠牲にしてまで
デザイン・高級感にこだわりたくないという考えから採用を取りやめました。
線材の処理も編みこみでなくツイストにしたのも音質のためです。(ツイストでも美しいと思いますが)

はんだはピークが少なくバランスが整うもの、はじめに上げたコンセプトに最も相応しいと思うものを
利用しております。はんだ聴き比べは軍需線を利用して行ってきましたが、
線材の情報量が多いためかしっかりと影響を受けます。
もし、自身で作られる場合には はんだリストを参考にすると良いかもしれません。

solder-m

はんだの影響の受けやすさから今回は線材>はんだ>プラグ>製法の順番に重点を起き
コンセプトを元に選定など行いました。以上が製作の全容です。完成品はこちら。

USM-IEMc

簡易レビュー

音のバランスはフラット、クセは少ないですが強いていえば中域に上質な滑らかさがあるぐらいです。
全体と通して情報量が多く音の潰れがあまりありません。
PTFE特有の分解能や音の損失の少なさがうまく現れておりIEMケーブルとして一皮向けた仕上がりで
あるように思います。あまりクセを出さずにケーブルのグレードアップを行いたい場合、
はじめのコンセプトに少しでも共感出来た方には面白い選択肢になりえるかもしれません。

頒布について

第1~第3ロットの頒布は終了しました。
今回、少量になりますがツイッターなどで頒布を行おうかと考えております。
MMCX・2ピンコネクタであればメール便速達送料込で¥8,980、2.5mm4極も同価格、
Fitearやその他仕様は別途ご相談の形になります。
興味がありましたらTwitterよりDMでご連絡いただくか、ページ上部のメールボタンをクリックして
メッセージフォームよりお伝えいただければと思います。

製品名:軍需品IEMケーブル – APOLLO
長さ:全長約120cm(ハンドメイドで多少の誤差はあります)
分岐長さ:39~42cm
プラグ:3.5mmステレオ(標準プラグ),2.5mm4極,3.5mmL型(+¥300),P3.5G(+¥450),その他プラグ…ご相談下さい
コネクタ:CIEM 2Pin(埋込可),MMCX,Fitear(+¥2,000),UE18・PRM凹埋込(+¥530)
色:(終売:黒、赤、青、青紫、白、茶、橙)
納期:1週間~1ヶ月半

(※オーダー終了に付き一部削除:2014/11)

よくある御質問

・CIEM用2ピンコネクタは埋め込みに対応していますか?
埋込対応のコネクタを使用しております。フラットタイプも埋め込みも同一のコネクタで
対応しております。UEの埋め込みのみIEM側が凸状になっているため別のコネクタを使用してります。

・ケーブルの耳かけ部分に形状記憶機能はついていますか?
ワイヤー・収縮チューブなどでの形状記憶機能はつけておりません。
ケーブル全体にチューブを掛けておりますので耳当たりは良く、装着感は良好です。
基本的にSHURE掛けをする前提で装着感の調整は行っておりますが、
形状記憶処理はしていないためSHURE掛け以外での使用にも対応しております。

・複数本の購入は可能でしょうか?
第3ロットまでは2本まで可能です。
第4ロット以降はお一人に付き一本で新規の方が中心になるかと思います。
需要と線材のストックからこのような判断になりましたので、ご容赦頂けましたら幸いです。
需要・ストックなどの変化に応じて緩和・規制などの調整は行っていきますので
複数本お求めになりたい方は時々ブログやTwitterなどをチェックすると良いでしょう。

・R・Lの見分け方はどのようになっているのでしょうか?
カラーリングの処理は行わずにコネクタ部の刻印で判断して貰う形にしています。
APOLLOは音を変えることではなく、音を引き出すことを目的としております。
ケーブルの抜き差しもしない前提にして設計を行いましたので今後も変わらないでしょう。
他の見分け方としましては分岐部のラベルを読める向きにした状態で
下側がR、上側がLといった作りにしております。

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