ユニオン技研 オーディオ用はんだ レビュー #15

オーディオ用 無鉛銀入り 線ハンダ ユニオン技研
はんだ聴き比べ第15回目はユニオン技研社のはんだです。

概要

ユニオン技研は、長年蓄積した電子工学の活かした製品づくりを行う会社です。
リングハンダ・オーディオ用ハンダの開発、高級オーディオアンプなど
ユニークな音響機材を提案・製造を行い販売を行っております。
都内では海神無線、ネットではスオーノ コンフォルタンテで頒布されており、
入手経路はある程度限られておりますが、面白いはんだですので紹介いたします。
オーディオ用 無鉛銀入り 線ハンダ ユニオン技研

はんだの特徴・使用感など

はんだの主な成分は錫96%,銀3.5%,銅0.5%構成の鉛フリータイプです。
オーディオ用のはんだとして発売されています。
和光テクニカルの音響用銅入りはんだとほぼ似たような比率となっており、
オーディオ用としてはオーソドックスな構成です。
はんだの線形はφ0.8mm。プラグ・基板などのはんだづけでは太すぎず細すぎずで程よいサイズです。
精密さが要求される場合には、鉛フリーである点も含めシビアさがでてくることもあるかもしれませんが、
ハーネス製品・リード部品の取付では特に苦労することはなく使用できるでしょう。

はんだの温度は350度程度。310度以上あれば十分はんだは溶けますが、
ハンダ不良の防止の観点から350度がお勧めです。
鉛フリーとしては濡れ性は十分にありはんだづけはし易いです。
ただ、KR-19RMA、同じく鉛フリーであるSS-47には濡れ性・流しこみやすさは及ばず、
扱いやすさは可も不可もない普通な状態です。

フラックスは量は多くなく基板を汚す心配はありません。
かといってすぐにフラックスが蒸発してはんだがダメに成ってしまう心配もないので
絶妙なバランスであると言えます。

ハンダの仕上がりについては温度を290度まで下げてもくすんだ仕上がりになります。
ただ、フラックスで綺麗にコーティングされた状態になりますので
400度を超えるような高温で処理しなければ問題なく使用できるかと思われます。
温度調整機能がついてないようなハンダごてでは扱いに注意が必要です。

音のレビュー

ざっくりとした音の印象は美音系。解像度は高めでスッキリしたサウンドです。
低音は銅特有の鈍さがありボワつくこともありますが音は細くも太くもなりすぎません。
ベースがメインな曲、ベースのノリが良い曲であるとボワついた印象が目立つこともあります。
中音域には艶がのりボーカルやストリングスにグルーブ感が生まれます。
ただ、このグルーブ感は2kHz付近でスポット的に発生しているような印象があり、
女性ボーカルは声質によってはこもって不自然に音が持ち上がっているような印象があります。
曲との相性や好みなど考慮すべき点はありますが、中低音の鳴り方である程度好みがわかれると思われます。

高音は音にきつさがなくスッキリした音です。音が細くなりすぎることはなく
余韻まで楽しむことができます。
解像度は高め、嫌味をうまいこと間引いてくれるハンダで
素材・好みの相性を考慮すれば音響用として実用できます。
その他、定位など良好で十分な性能を持っております。

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