![]() | 2014年の春のヘッドホン祭に参加しました。 ※前の記事では2015年の祭に参加すると誤って記載してしまいました。 失礼いたしました・・・ |
今回の祭典は4年ぶりに中野で開催され6F、11F、13F、14F、15Fと5フロアにわたって
展示が行われる形で大々的に開催されました。来場される方も多く賑わっていたように思います。
11時過ぎに会場に参り18時過ぎに会場をさりましたが、初めの頃は来場者の入場を
整列により制限されていたためガラガラで14時ぐらいまでゆっくりとできましたが
15時~17時の間は人が多く試聴も厳しく消臭剤を置かれているようなフロアすらもありました。
それ以降は5フロアと会場を広く使っているものの人が少なくなり快適に視聴しやすくなったように
思います。今回も会場は広くなったものの密度もしっかりと保たれボリュームのある祭でしたが、
その中から私が試聴したものをいくつかご紹介します。
・JVC SU-AX7
こちらはJVCさんが初めてポータブル機器としてだしたiOS対応DAC・アンプです。
特徴としましてはUSB経由でiOSとの接続への対応・光デジタル入力へでの入力に対応しており、
これらの入力を利用した時に192kHz/24bitに拡張できるK2テクノロジーという独自の機能が
使用されている点です。実際にこの機能をオンにしてiPodとの接続を行うと
一瞬一瞬ではなく時間単位での音の密度が増し心地よさを感じられた点に対しては良い印象を
持ちました。また音は一貫してフラットで特に高域は変なピークやバランスの悪さを感じなかったため
音の作りなどはなかなか良かった印象です。ラインインはついていますがそちらではK2テクノロジーは
利用できずアンプよりもDAC側の方に力が入った作りになっていると思われるため
DACとセットで利用しないと残念な印象でした。アンプもDACと同じように一貫してフラット系で
安心して聞ける仕上がりでしたのでデジタル側も利用できる環境を準備できる方にとっては
面白いかもしれません。HP-P1と違って味気なさといったものは感じなかったためフラットでくせが
すくないといっても上手くまとめたなといった印象があります。
値段はもう少し安ければな・・・というのが個人的に惜しいなと思う所です。
(最近の様子を見ていると5万円台半ばでも売れそうですが・・・)
・FiiO X5 Japanese Edition
こちらはブログで音質レビューは書いているためノーコメント。 ただし、ホイールの変更は
私としては見過ごせないファクターであります。 日本版のホイールは凸凹がついてややメタリックで
質感が良くなっております。海外版はそれに比べてややマッドな素材で汚れが目立つ仕様で
触った時の感覚も日本版と違いしっくりこない印象がありましたので細かいところですが
汚れも気にしないで済むという点で一番よい印象を抱きました。
音については特に大きな差は感じられませんでした。
・くみたてLab
夕方になってようやく混雑がおさまったため少しゆっくりと試聴できました。
くみたてさんのカスタムはハイブリッド機種も含めて全体の音のつながりが良く、
締まったかのような出方のする低音や高音の嫌味のなやさ奥行きなど自然なバランスが
私個人としては好みで印象に残っています。どのカスタムも共通してこのような
傾向をもっているなといった印象を抱きました。シェルも写真の通り透明度は高く配線や
音道チューブの処理など精巧なつくりで新興のメーカーとはいえども侮れず
特に問屋DDはダイナミックとBAの音がバランスよく混ざり一つのまとまりのある音を
作り出せている点に良さを感じ久々にカスタムを欲しい…と思ってしまいました。
その他は3ドライバのサンカも性能面も音のバランスも良くドライバの数だけでは
性能が決まらない事を証明してくれる一機であるように思えます。
・音茶楽(TTR株式会社)
こちらは新機種が2機種のほか茶楽音人ブランドでDongri-楽が展示されておりました。
音茶楽の新機種2つは例によって位相補性パイプがついてて透き通った印象がある高音であるものの
高音にピークがある印象があり個人的には苦手だったの割愛します。くみたてさんの高音に
ある程度似通った部分もあり面白みは有りますが…すみません。
今回紹介するDongri-楽は音茶楽がTTR株式会社に技術提供を行い、互いの技術が融合して
造られた機種になります。トルネードイコライザなど共通した技術が使われている一方で
音にきつさなどがなくふわっとした広がりで優しさや、やや中音域は凹みますが
きつさや変なピークがないバランスの良さを感じられいた点では
面白みを感じました。レンジ・音声ともに広く余韻の響きもよく音数の少ない音源など聴きやすく
そういった意味でハイレゾ音源では心地よさを感じられました。
・Wagnus
Wagnusさんでは真空管式バッファや数多くのケーブルが展示されておりました。
真空管バッファは他に例を見ないため面白そうだなと思い試聴してみましたが
音に変なひずみはなくクリアに滑らかさが付加されるといった特徴があり
面白みはありました。使用方法としましてはアンプの前にバッファをはさみ
DAPとAMPを接続します。性能が向上するなどといったような魔法の箱ではありませんが
こうした音の変化を楽しめるのは面白いものです。ただ、大きいのでポータブルするにも
できないのは残念です。他にはジャーマンビンテージや真空管系メーカーの配線材、
スタジオで使われていたヴィンテージ素材のケーブルなど基本性能が高く個性のあるものが
しっかりと音を詰めた形で展示されているためケーブルの聴き比べなど色々楽しめます。
ちゃんと音をつ