集団思考に陥らないプロ意識
夏休み10日目。いよいよ明日で休暇を終えます。当初勉強する予定であったFlutterにも一旦見切りをつけて、Webや英語・Python・読書など好きなことや意欲的に学びたいことに集中できほっとしています。人間の寿命を仮に100年としたときに学べることは多くもあり、100年分の器に限られており全て学ぶことができません。選択と集中が大事で、なんでもすべてできるスーパーマンになる必要はありません。テーマ性をもちその物事を深めていく意識が大事だと思います。
話は一旦変わりますが、世間でもお盆の休暇が間も無く終わります。昨日は非常に警戒されていた台風があっけなく去りました。ただ、交通網にも影響が出ており帰省にも影響が出ていたかと思います。そお腹で、今日は新千歳空港でトラブルがありその件に関連してプロ意識の大切さを感じました。
先ほどの通りに台風も来ていたり、お盆の休暇も終わる時期だったりで帰省ラッシュが始まっています。それだけでも混雑しており大変だと思うのですが、保安検査を通過した先の制限エリア内にある売店で業務用のハサミを紛失したことが確認されました。このハサミは鎖で繋がれていたようで仕組みとしては通常紛失されないものとして想定されていただろうと思います。
そのような管理がされていたハサミが台風後のよりにもよって帰省ラッシュのタイミングに紛失されたために、安全確認を行うためにすべての乗客が保安検査をやり直し、制限エリア内の安全確認などをしたそうです。
このような忙しい時期に安全性の確認のためにハサミの紛失を申告することも、保安検査のやり直しも行うことも働き手としても乗客としても非常に負担がかかると思います。集団で物事を考えるとそうした目先の利益や多分安全上問題ないだろうとなあなあにリスクのある判断をしてしまい、不合理に危険な決定が簡単にされてしまうことがしばしばあります。こういったことを集団思考(グループシンク)と呼びます。
集団思考を促進するような非常に忙しい状況下で、乗客にも負荷を強いることになる中で、新千歳空港として安全を最優先した重大な決断が間違いなく行われました。非常に高い知識や倫理が集団内に共有されることも、上層部の強力なリーダーシップと正常な判断も、ハサミの紛失を伝えられるような組織環境も揃っていないとなかなかこのようなことはできないと思います。
冒頭でも述べた通りに人間の器ではなんでもできるようでできることは限られていると私は考えています。プロ野球選手として活躍し、さらには医師や弁護士として活躍し、世界的な大企業の社長や芸術における巨匠としての立場を担い、科学者としてノーベル賞を受賞するなど全部盛りな人生を送っている人はおそらくこの世にはいないでしょう。そんな恐ろしいほど器を持つことはないにしても、社会の一員としてこのような正常な判断や営みをできるような人間でありたいです。そのような姿であるためにもいろいろ物事をこなしつつも1人の人間として何か成し遂げられるように、テーマ性を持ち選択と集中をすることが大事なのではないかと私は考えています。