円高と株高の同時進行
2026年2月17日
💡 Summary
2005年以来となる円高・株高の同時進行という歴史的転換点を考察。日本株高配当戦略の開始や個別株の判断など、変化する市場環境における投資方針を記録しました。
高市氏が率いる自民党が選挙で大勝して選挙の前後で減税に対する態度の変化もあり年初の市場の見立てと違いが生じたことからドル円が円高へと進んでいます。オーストラリアドルやスイスフランと比べると大きく円高に動いているわけでもないので円が強くなったというよりもドルとユーロに対して弱かった円の評価が修正されつつ、とくにドルが弱くなっていると受け止めています。そして、通常であれば円高が進むと株安となるのが20年以上にわたって安定した流れだったのですが、超長期の視点で歴史的な転換点を今迎えているようです。
Japanese markets are making history:
— The Kobeissi Letter (@KobeissiLetter) February 16, 2026
The correlation between the Japanese Yen and the Topix stock index just flipped positive for the first time since 2005.
This means both the Yen and Japanese stocks are rising together, a rare historical signal in this market.
The shift… pic.twitter.com/Um3Uea1cK0
簡単にいうと、円高と株高が同時に進む正の相関が2005年以来に見られたということです。私自身が投資をもっとも初期にはじめたのも2015年頃です。震災からアベノミクスを経て株価が上がっている頃ですがアベノミクスと黒田バズーカで円高不況とデフレを吹き飛ばそうとしていたタイミングで、菅・岸田・石破元首相とさらに円安が大きく続く流れがあった中で日経平均が史上最高値をつける場面がありました。高市氏になってからも積極財政を通じた投資への期待(いわゆる高市トレード)からも円安と株高が続いていたのですが、選挙後に円高にすすんでも株高が止まらない流れが生じていてこの歴史的な転換点を迎えることになったのだと思います。
この転換には高市氏の態度の変化だけでなく、アメリカのAIの発展による株高やアメリカの国債を売る動き、アメリカ自身がドル安への誘導を行なっていることなど国外の要因も重なっています。そして、通貨も株も安くなっていて減税に対する懸念が少し和らいだ日本へと資金が向かう流れが整ってきているものと捉えています。2025年10月の高市氏の総裁就任のときも海外の投資家が日本株を3兆円の買い越しがあり、2026年1月も2兆円の買い越しと日本への資金流入の動きも確かにあり、四季報でも話題になっていたり、JPXからの情報でも同様に大きな買いを確認できます。
こうした、日本を買う流れというのも日本人にとって悪い話ではないですし、国力の衰退が構造として決まっている中でこのような流れは掴んでおくべきだと思います。なので、日経平均高配当50指標に連動する投資信託への積立を毎営業日1850円行って分配金はそのまま日経高配当50へと再投資するようにしています。1年から3年ほどこの買い入れを継続しつつ海外勢の動きを観察しながら継続を判断し、日本の流れが落ち着けば全世界高配当株への積立の切り替えなどを検討することになると思います。
一方で円高となると全世界株式やS&P500では利益の足枷となるので我慢の時期が少し続くと思います。ただ、S&P500は1月から3月付近が小休止を挟む傾向があるのでその後に指標自体がどれだけ伸びるかでまた変わってくると思います。全世界株式はアメリカへ6割投資しつつ日本や欧州・中東・アフリカ・アジア・世界中の新興国へと分散投資するので大勝ちするはないですが大きく負けることもありません。NISAのつみたて枠の消化や20年以上の長い期間を見据えた投資ではオルカンの安定感はアメリカ単体よりも全世界の成長の方が個人として信じられる部分があるので変わらず続けていきます。もっとも、日本の流れをつかめるとオルカンに対する地道な積立も続けられると思うので、分散して少しでも追い風を得られる部分を持つことも大事なのかと思っています。
日本株の流れで、ここのところ不調なノジマに見切りをつけようとしつつもコジマの株を1291円で購入しました。ノジマ自体は割安で売られ過ぎているようにも見えるのでいったん優待を確保しますが、ビックカメラやコジマの優待+配当で年間の利回りを5%以上目指して、ちょっとの配当と年間1万円ほどのお買い物券で節約を進めたい気持ちです。そのほか山陰合同やサンマルク・三菱HCキャピタル・京王・NTT・ソフトバンクなど個別株を持っていますが、キャピタルゲインを大きく得ながらも配当金が確実に増えてきているのでなるべく長期保有で売らずに小銭や優待をもらっていく方向で、楽して負けない投資をしたいと思っています。大きくかつ投資も華やかですし決算書類を読んで自信を持ってリスクを取れるようになればそれもそれで良いと思うのですが、まだ資金も大きくはないのでまずは負けない堅実さが最優先にして市場に居座りつづけたいです。
当初は高市氏の態度の変化や自民の大勝など予測していなかったので年初に思い描いていた状況とは思ったよりも良い方向へと状況が変化していると感じます。世界株と少量の純金への投資は長期で継続しますが、目先は日本株で利益の土台を作ることも新たに行なっていきます。ただし、一定比率の現金も変わらず確保すべきだと思うので積極的に手持ちの現金を投資に充てるようなこともなく、ノジマを売却したり山陰合同銀行の株価が倍になったら半分売るなどの手法で中期売買を行い資金のやりくりを工夫できると良いと思っています。