投資記録(2025-12-01)
2025年11月30日
給料の一部を株で支給されるようになってほぼ2年です。この間、新しく難病にかかり、2023年・2024年の12月にそれぞれ入院して治療を受けることとなり現在も服薬による病気への対応を継続しています。また、2025年4月にはトランプショックにより株が下落し円高になりダブルパンチで米国株の投資資産は大きく減少しました。加えて2025年3月から持病で体調を崩し、7月から10月下旬まで4ヶ月近く休職をして収入が11月末までないどころか支払いで現金の減少が続いて個人的にはおそらく厳しい状況でした。実際に給料の過払いで一時的にキャッシュフローが安定したものの多額の請求が会社よりされたために、資産はあるが現金がショートしかけたのもありお金や将来について考え直すきっかけとなりました。たくさん投資関連の書籍に触れて2025年7月から実践も行い結果的に休暇中も資産を増やすことができたので、振り返りも含めて記録します。
投資の状況
投資先は色々ありますが主に投資信託、個別株と上場ETF、ごくわずかな暗号資産です。新NISA枠をほぼ満額に使いつつ現金比率を高めて少しずつ積立投資しています。NISA枠をほぼ使い切っている理由としては投資元本がある程度纏まっている方が利益がでやすくなり複利の効果を早く実感できるからです。一方でNISA枠を超えて投資する段階でもなく現金の比率もある程度高めたいと思っているところもあり、しばらくは定期的な積立とNISAの範囲での地道な投資がメインとなります。
資産の種類
前述の通りに投資先の資産クラスは大きく分けて3つあります。
投資信託
大部分は投資信託に投資しています。投資信託はインデックスファンドとアクティブファンドの2種類がありますが基本的にインデックスファンドです。日経平均やS&P500など指数に連動して価格が動く商品でコストが低いです。アクティブファンドはインデックスファンドを超える利率を狙って投資するものでコストが高いです。そしてそのコストの割に市場平均の利率を超えることがあまりなく確率論で言えばインデックスファンドの方が長期的に地道に積み立てて利益を出すことに向いていそうです。個別株と違ってたくさんの会社に分散して1コインで投資を始められますし、値動きは小さいが着実に利益が上がっていくので安心して持つ資産として選んでいます。ただ、値動きが小さい分、投資の時間を10年以上かけたり、入金力を高めたりして利益を上げていかないと効率よく利益をあげることも難しいです。一方で着実に育っていきやすいのでしばらく使わないようなお金を時間をかけて育てておくのには向いていて、まとまった元本をある程度投資したあと地道に一定金額を積み立てると投資信託のささやかな効果を少しずつ実感できるのではないかと思います。具体的に購入している商品は以下の通りです。
| 商品名 | 説明 |
|---|---|
| eMAXISSlim全世界株式 | アメリカのテック企業に投資しつつ日本を含む世界中の優良企業に分散投資ができる。主力として購入しており、インデックス投資家の人気も非常に高い |
| iFreeNEXT FANG+インデックス | GAFAMやNVIDIA、ブロードコム、テスラなど米国の代表的な10企業に投資できる。リスクが非常に高いがリターンが非常に大きい状況が続いており、AI投資においてもまとめて投資できる点で便利である。 |
| SBI・iシェアーズ・ゴールド(H無) | 純金に連動して価格が変動する商品で手数料が非常に安い。純金自体が価値を生み出さないがインフレ耐性があり、株価の暴落時にも守りの資産として機能し価格変動を抑えられる。 |
| Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型) | 日経平均の高配当株を50社に分散して投資する商品で、奇数月に分配金が得られる。1489 ETFよりも手数料が安いので長期保有に向く。分配金は再投資している。 |
投資信託は基本的にクレジットカードによる自動積立や証券口座からの引き落としで自動購入ができ、カードでの積立であれば資金の移動に対してポイントがつくので資産を着実に増やすのに向いています。再投資で複利が働くのでやはり纏まった資金を投資してあとは地道に時間をかけていくことが重要だと思います。
個別株と上場ETF
個別株は投資信託と違ってリスクも大きく購入にも事前の調査や分析に手間がかかります。ただ、うまく投資するとその分得られる利益も大きいですし配当金や株主優待など個人投資家に対するメリットも確かにあります。私は値動きが小さく安定している方が好みなので、規模の大きい企業の配当株を中心に購入していますがほどほどに株主優待ももらえたら嬉しいのでちょっとずつ個別株を購入しています。以下が購入した銘柄です。
- NTT
- ソフトバンク
- 山陰合同銀行
- ノジマ
- NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信
上場投信以外はちょっとした株主優待があり、ノジマ以外は配当金が3%以上で投資信託と異なりキャッシュが入ってきます。基本は再投資ですが優待はありがたく受け取って使えるので他にも長期で保有しやすい銘柄を地道に買い入れていきたいと考えています。
暗号資産
世間からはあまり評判はよくないですが暗号資産も少し買い入れています。総資産に対して2.5%を目安にしつつ最大で5%までとしています。デジタルゴミ、無価値などとも言われることもあり偏見も非常に強いですし値動きが激しく価値が吹き飛ぶ可能性もあります。税制度も追いついていないので利益がでても国にたくさん徴収される状況です。ただし、短期投資ではこの値動きが利益の源泉になりますし、長期投資であれば一部のコインでステーキングと呼ばれる報酬でコインを少額もらうこともできます。値動きが小さい方が好きという思想には反するのですが、暗号資産は投資信託のように少額・一定額で購入する方法もあり、ステーキングによって着実にコインを増やすことができるので長期保有で少額の所有とすることでリスクを抑えつつ着実にコインを増やす考え方で投資することもできます。現在は下落のトレンドが長く続いていますが、暗号資産は0円になっても問題はない資産と割り切りつつ暴騰にも期待してトレンドは気にせずコツコツ積み立てます。
- ETH:仮想現実でも使えるコイン・技術で暗号資産の中では古株
- SOL:ETHの後継として期待されており非常に高速で安価、ステーキング報酬も7%程度と高め
- DOT:複数の異なるブロックチェーンを相互接続を可能にし分散Webの実現を目指す、ステーキング報酬12%ほど
- ATOM:DOTと類似しているが個別にセキュリティを整備する必要がある点で違いがある、ステーキング報酬は19%ほど
ステーキング報酬だけでも着実にコインは増えますが下落トレンドでは焼石に水の状態でもあります。短期にしても長期にしてもリスク許容度や資産の特性は把握した上で計画的に購入すべき資産だと感じています。
投資とギャンブルの違い
投資はギャンブルだと言われることもしばしばありますが、お給料の代わりとして株を渡されるだけの信頼性もあり流動性もありますのでギャンブルとは大きく違います。そもそもギャンブルは大勢からお金を集めて胴元が一定金額を引き抜いて残ったお金を再分配しているので大勢が損する仕組みです。投資の場合には、お金を使って利益を生み出すのが目的であり大きくなったパイをみんなで分け合うので、投資先の事業が成功すれば投資家はその報酬を分配され得られる仕組みです。もちろん、信用取引や値動きを大きくする取引など元本を割る恐れのあるハイリスクな取引だと借金を背負う恐れもあります。そのような利益だけを追求した無理な投資はギャンブルと言われてもしょうがないとも思います。
投資で感じたこと
インフレで物価があがり現金で購入できるものの量が減ってきています。給料の上昇もありますが物価上昇に追いついていないようにも思います。ウクライナの戦争が始まってから日本円は100円/ドルから155円/ドルまで円安となりユーロに対しても円の価値が安くなっている状況です。その状況下では円だけを持つこともまた危機管理におけるリスクに該当し、色々な資産に分散して必要なものを必要な量を持つことは大事だと感じました。AIバブルとも囁かれている状況なので株も安くなる可能性があると感じて現金も一定量持っていますが、投資を通じて企業や労働者の営みを感じることもできます。加えて物品に対する出費を抑えられるので、資産形成や世の中に関心をもつ観点で趣味としてもなかなか面白いと感じています。
ただ、投資の話はいいものばかりではなく信用ができるものやわかるものでないとまたギャンブルのようになってしまったり、詐欺のような被害に遭ってしまったりなどあります。そこも含めて自己責任の強調されることもあるので、知識を持って余った資金で少額から経験を積むことが大事だと思います。
まとめ
現時点では給料でもらっている株もふくめて投資の利益は非常にささやかなものです。投資には投資先の労働者の働きも伴いますので基本的にはすぐに利益はでません。ですが投資したお金はおそらく働く人や世間の役に立っているだろうと思われます。その観点に立って時間をかけてコツコツ長期投資をしていきたいです。難病も複数あり仕事をいつまで続けられるかもわからないですができるだけ長く続けつつ働けなくなっても安心して暮らせるように努めます。
個人の日記かつ、投資記録であり特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いいたします。