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日本国内での半年の投資の振り返り

資産形成の考え方

会社から支給されている株を売却しつつ自身の資産を日本の証券会社で運用するようになって6ヶ月弱となります。難病により定年まで仕事ができないかもしれないし紆余曲折があれどもできるかもしれない不透明な見通しなので、万が一のことがあっても経済的に自立して安心して暮らすことを目指して資産形成を行っています。資産形成の手段として地道に投資に取り組んでいるのですが気づいたらほぼ半年です。このような状況なので、資産形成が早く完了する方が安心で嬉しいのですがみんなで大家さんの案件のように年7%の高い利益を確約するかのような商品も問題があります。人間は生まれてから20年かけてじっくり身体が成長していきその後も大人として精神がゆっくり成熟していきます。要は成長するにも利益を出すにも現実的な速度があり焦ってもうまくいかないわけです(それでも早く資産を形成したいとなると大きなリスクを背負うことになるでしょう)。複数の難病で働けなくなるリスクで普通なら焦るのかもしれませんがここまでなんとかなってきていて、反対に野心や度胸もなく一攫千金にもとくに夢もないので手持ちの資金を少しずつ投入しながら資産形成を進めています。

振り返り

主力:投資信託(のうちインデックスファンドと純金)

その中で主力なのは投資信託です。投資のやり方がまったくわからなくてもプロの方にお金を渡して投資を任せることで安定した成果を得やすい商品です。その中でも、プロが独自に分析して高い利益を出そうとする商品ではなく株価指数に連動する商品を購入しています。株価指数には日経225(日本の代表的な大企業の225社を基準に価格を示す指標)やS&P500(アメリカを代表する500企業の株価から算出する指標 )、日米や世界中の優良企業で指標を作るACWIなどがあります。これらの指標は数百もしくは数千の会社で構成されていて、新陳代謝のように勢いのある会社が採用され衰退した会社は除外されるので価格は安定しつつ緩やかに上昇する傾向があります。そして指標は市場平均に近く頑張ってこの市場平均を越えようと分析をしてもなかなか敵わないというのが定説です。指標に連動する投資信託はインデックスファンドと呼ばれますがプロの分析の手間を省けるのでコストが安くその一方で安定したリターンを得られる性質があります。なので、私は大部分をインデックスファンドでそのうち全世界株式に対して積立投資をしています。半年で5.7%のリターンが出ていて8月の下落時にもリスクをとって追加購入した結果として短期間ながらリターンがしっかり出ていると思います。そのほかにもインフレや株価の下落時の守りの資産としての純金も組み入れていますがインデックスファンドと同程度に利益がでていて守りのつもりが攻めている状況です。ただ攻めたくて攻めているわけでもなく先行きの不透明さで勝手に上がっているだけでなんとも言えない気持ちでいます。

サテライト:配当株と株主優待

そのほかには個別株もちょっとずつ購入しています。個別株は値動きも大きいので利益も出やすいですが大きな損失を出す可能性もあります。なので、いきなり個別株に全振りするのはあまりオススメはできません。ただ、投資信託では株主優待や株主総会などのイベントもありませんし個別の株の動きを学ぶこともできません。一方でインデックスファンドを中心に投資をしていれば安定したリターンの下で個別株のリスクを抑えながら投資ができるので個別株も少しずつ購入しています。購入している株は株価の値上がりを狙ったものではなくてその株が生み出した利益を配分する配当金から利益を得るものを狙った配当株などが中心です。具体的にはNTT、ソフトバンク、山陰合同銀行、日経高配当50ETFなどです。投資した金額に対して年間で3.5%程度の配当金がもらえて、株価が下落すれば配当利回りがあがり上昇すればそのまま自身の利益となります。下落した場合には配当利回りが上がるので買いが入り株価の下落を防ぐ要素となり、反対に自身も高い利率を狙って買い増しできます。株価が上昇すると利回りが下がりますが配当金が増える増配の可能性も出てくるのでラッキーです。配当を配る株はすでに安定している企業が多いので大きくリターンは得られないのですが安定します。配当金で株を購入すると配当金がゆっくり増えていくので大きな値動きに惑わされることもなくマイペースに資産を増やしていくことができます。

現在のところインデックスファンド(全世界株式)と比較すると成績はよくないです。株価自体は下がって含み損がでているけれども配当金で利益が出た状態であるためです。ただ、配当金できちんと利益がでていてインデックスファンドでもしっかりした土台があるので長期で見た時に不安な要素もありません。今週はサンマルクHDを100株購入し、京王も今週から10週かけて2株ずつ購入をはじめています。サンマルクHDは100株購入するだけで年間で5000円超の配当金と店舗で1年間何度でも20%OFFとなる株主優待カードがもらえます。京王は2026年4月1日に1株が5株になる分割が行われるので20株を購入できたら将来の100株になります。その後も3年で900株買い足します。個別株は優待をもらいながら配当金をもらってゆっくり楽しめますし、個別の企業の営みや考え方も学べるので投資信託の利益を超えるのが難しいにしても楽しみの枠としてとっています(来年も現時点で5万円ほどの配当金を見込まれています)。個別株も当たり外れや性格があり、近頃だとメタプラネットのようにSNSでの大きな話題性と大きな値動きがある銘柄は投資というよりも価格の値動きに着目した投機の面が強いです。時価総額が小さい企業も株価が動きやすくマネーゲームの対象となってしまうこともあるので、時価総額や株の流動性・企業の安定性や信頼性には注意がいると思います。

技術の発展に期待した暗号資産枠

株以上に先物取引やFX、暗号資産の投資を他人に勧められないのですがそのうち暗号資産への投資はしています。JPYCのような日本円に連動するステーブルコインの発行も進んできていて、暗号資産との親和性がありますしブロックチェーン技術にはWebの分散化と信頼性の実現においての将来性があると思うので毎月5500円ほど暗号資産に積み立てています。ここのところは大きな下落トレンドで、トレンドを抜いても値動きが大きいので普通に取引をしていても非常に高リスクで射幸性がおそらく高くあまり手を出してはいけないものだと思います。ただ、技術に対する期待も持っていて値動きが気にならない程度の少額に抑えればリスクも射幸性も抑えられるのでそれで少額に絞ってお金は無くなってもよいと割り切っています。暗号資産の中には長期間動かさずに寝かせているだけでも暗号資産の安定運用に貢献するとのことで少額のコインがもらえる制度(ステーキング)があり配当株のような一面もあります。この報酬がコインの種類にもよりますが年利で3〜20%程度あり、コインに値動きはありますが着実にコインが増えていきます。コインが安くなれば価値は下がりますが多くのコインを買えるようになりますし、コインの価値が上がればそのまま利益になります(ただし、暗号資産の税制度が追いついていないので高額な利益に対しては高額な税金が課せられます)。今のところ月々の5500円の積立に加えてステーキングで1000円ほど毎月コインが増えているので6500円を毎月積み立てているような効果があります。私は暗号資産の激しい値動きには追いつけないので値動きは気にせず長期保有でコインの枚数を増やすことに集中しているので、ハイリスクな資産ですがマイペースに楽しめています。ステーキング報酬が毎月4000〜5000円ほど得られるようになったら毎週1000円ぐらいステーキを食べたいとちょっとした野望を抱いています。毎月積み立てている5500円で毎週ステーキを食べられるのではとの声も聞こえる気がしますが、人の金で食べる焼肉は美味しいというようにステーキング報酬でステーキを食べたいので将来の楽しみにとっておきたいと思います。ちなみに日本円での収支は現状マイナスですが勝手にコインが増えていくサイクルが回りつつあります。

まとめ

暗号資産はマイナスですが、投資信託で市場平均を拾える確実さを考慮してインデックスファンドのうち全世界株式をもっとも購入しているので全体ではしっかりプラスとなっています。ほぼ全ての資金をオルカンに入れていたら大きなリターンとなっていたとも思いますが現金もある程度必要ですし、株も配当や優待の楽しみもありますし、暗号資産には技術の発展やステーキの野望などもあります。オルカン自体が分散投資であって負けない投資法としての安心感もありますが、それでもきちんとバランスをとってリスクを管理することや楽しみを持つことは欠かせません。個人としてはAIバブルがあるとも思っているので一定量の現金や純金も持ちたい思いもあります。資産形成について唯一無二の正解など誰もわからないとは思いますが、少なくとも自身が楽しみつつ利益を得ながら自身のお金が他の方々の役に立てるとWin-Winで嬉しいと思います。その観点で無理なく長く投資を続けられると良いのかと思います。

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