『普通の会社員のための高配当株×インデックス 二刀流投資術 - 自動的に年収プラス100万円を目指す 』を読了した
2025年12月20日
普通の会社員のための高配当株×インデックス 二刀流投資術 - 自動的に年収プラス100万円を目指す を読み終えました。副題からすると100万円の収入が追加で入ってすごそうに見えるのですが3000万円の投資が必要でコツコツ真面目に投資をしようといった内容でした。2時間もあれば読み終わる分量・難易度ですが重要度も明示されていて緩急をつけて要点を吸収できます。
書籍での投資手法は主題の通りに高配当株とインデックス投資の二刀流で、価格の変動に慣れていないうちは給料からインデックス投資を行い、価格変動に慣れてわかるようになってきたらボーナスなどの余剰金で少量の高配当株を買う手法です。インデックスはemaxis slimシリーズの全世界株式(安定)かS&P500(ちょっと安定)をオススメしており、高配当の個別株も2025年9月時点で優良で地味な銘柄が50種類掲載されています。全体を通して10年以上の長期で少しずつ給料から投資していくスタイルで会社員が手間をかけずにできます。リスクは低〜中程度です。
投資がメインですが給料や配当金などお金の使い方、幸せになる消費の考え方、転職における年収UPの目安とコスト感、経済のニュースの見方など会社員の生活に関わりを持たせながら投資の話題を述べていたので、初心者の土台固めに良い内容です。ファンダメンタルズ分析や財務諸表の詳細な読込など込み入った内容はありません。一方で企業の利益の見方、キャッシュフロー計算書の簡単な読み方、配当金の継続性や増加する可能性の見分け方などは簡単に載っているので、インデックス投資における個別の株の動きを学ぶきっかけにもなると思います。
インデックス投資は数百〜数千の会社に分散して投資するのでリスクは低く、大きな範囲での経済の成長を安定して受け取れるので運も知識もあまり必要がありません。コツコツ積み立てて時間をかけて複利の効果を得る、20%以上の下落時にリスクをとって資金を3〜5営業日に分けて追加投資する(もしくは何もせず耐える・距離をとって忘れる)と長期で利益を得る確率が非常に高まります。ただ、大きな値動きに惑わされないためには過去のチャートや個別の株の値動きの要因など知識があった方が良いので、この1冊だけで「何も考えずインデックスを買っておけば良い」から一歩先に進める点も良いと思います。
配当株の銘柄リストもNTTなどの通信・メガバンク・リース会社・商社・保険などで日本を代表する大手企業で配当金と株価の安定感があるものが多かったです。タイミングがきたら購入したい銘柄リストへの仕入れができました。
個人でも高配当株投資も少しずつしていて、11月は配当なしではマイナスでしたが少しずつ配当株の銘柄や高配当株ETFを購入して配当なしでもプラスマイナスゼロのところまできました。今後も株価の変動のリスクを分散を通じて帳消しにしつつ配当金や優待を確実に得ていく考え方で日本国内の企業の営みを見守りたいと思っています。