RSUの売却について振り返る
2025年12月24日
休職中に急遽現金が必要となりRSUの売却をしました。当時としては価格が十分に高値にあったと思いますが年初の高値圏と比べると見劣りするものでした。また、売却してから2ヶ月後に日本円ベースで史上最高値を記録しました。ただ、現在ではその高騰も冷めてしまい年初と同等水準です。感覚として、年初からほぼ横ばいであり金の高騰を考慮するとむしろ機会損失が大きく価値が損なわれていると思いました。なので、日本円ベースで実際の値動きを確認しつつ売却の妥当性と機会損失の度合いを比べてみたくなったのが今日の日記の内容です。
オレンジ色が日本円のRSUの値動き、そして青色が全世界株式(日本円のオルカン)の値動きです。2025年1月1日を100%としたときの値動きを表現したチャートです。全世界株式は先週はやや下落の動きを続けていましたが今週に入って最高値を記録しました。それに比べてRSUはやはりほぼ横ばいであり全世界株式と完全に引き離されてしまっています。4月ごろにはトランプショックと呼ばれる市場全体の大きな下落がありましたがRSUは派手に33%も下落をして最大の下げ幅を記録しています。一方で、全世界株式は15%程度の下落に留まっておりRSUよりも安定した値動きでありながら着実に成長しています。この大きな下落の時に狼狽売りせずに価格の回復を待つことができたのは最低限良かったと思います。その後、予定外の大きな出費により現金がショートしかけたので8/26〜9/4にかけてRSUを売却したのですが大きな値動きのあとの回復を考慮すると年初から-5%程度で売却ができているので十分高値圏だと思います。
オルカンの投資自体はRSUの売却よりも少し遡って7/26ごろからはじめましたが、RSUの売却で現金のショート問題を解決してから現金を少しずつオルカンへと積立をしています。全体を通してRSUは値動きが大きいけれども価格の上昇があまりみられず、また純金の価格が上昇して現金の価値が目減りしている中での横ばいと考えると価値の保存にはあまり向いていなかった結果だと考えています。また、年初付近で売っていてトランプショック時にオルカンへと組み替えができていたら投資の効果を最大限得られていたと思います。なかなか高値と安値を見分けることは簡単ではありませんが、RSUは当時史上最高値でしたし、トランプショック自体も市場が大きく動揺して会社の実力や実態とかけ離れてほとんど全ての会社の株価が下落する場面であったのである程度対応ができた可能性が高かったと思います。そう考えると、機会損失が非常に大きかったように思います。この頃はまだ休職もしておらず困った状況でもなかったので平穏に過ごしていましたが、その間にも大きな機会を見逃していたということです。
オルカン以外にも純金への積立をしているので実のところオルカンほど積立が多くないもののオルカンと同程度の利益がでています。RSUは配当金がでませんし、会社の成長に株価の上昇がかかっていますが1年での成長が全く期待できないので、値動きの大きさとリターンを考慮するとRSUの1社に依存することはリスクが高くその割に効率が良いと言えない感触があります。とはいえ、自分が勤めている会社で好きな職場でもあるので一定量のRSUを保有したいですが、来年は一定量を残して権利確定とともにどんどん売っていき純金とオルカン、余ったお金で国内の配当株を少々購入して現金を貯蔵する流れになると思います。もしかするとRSUの保有で利益が出るかもしれませんが、確実性と安定性の観点では全世界株式の方が強いと思うので結果論には惑わされず日頃の安定感を重視したいと思います。その上で、サテライトとしてRSUを少量持ち価格の上昇もひっそりと期待します。