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オルカンは貯金なのか?

世の中に対して価値のある活動をしている企業にお金を渡して企業の活動を支援し、企業の利益の分配や株式の値動きから利益を得る行為を投資といいます。うまく投資をすると利益が得られるのですが、反対にうまくいかず回収できないこともあったり、儲けから欲に走ってしまったりします。そして投資はギャンブルのように簡単でもあり難しくもあるので、プラスサムゲームであるのですが多様な考え方をする人々がいます。ここのところは新NISAの流れもあり私も米国の株を売却して国内の証券会社から別の商品を買うようなことをしているのですが、その中でも主力としているのがオルカンです。オルカンはアメリカが6割程度、日本・イギリス・カナダなど先進国が少量あり残りは新興国といった状態でアメリカ中心であるものの世界中の優良企業に分散投資できます。個別株で1社だとその会社が倒産したり不祥事を起こしたりするとその価値がなくなってしまうこともありますが、オルカンであれば3000社程度に分散ができる上に銘柄の入れ替えなども行われて成長の代謝があるのでACWIの指標やそれに連動する商品として魅力はあります。2025年12月に一度下落が入りましたが1年を通じて着実に価格をあげていて、オルカンを貯金代わりにするような声がけも少しずつ広まってきている気がします。

2025-12-20に読んだ書籍でもオルカンは令和の定期預金と書かれていてこの時は時代が変わったものだと思ったのですが、Xで「オルカン=貯金」というところだけ切り出されて紹介されているのには違和感を感じました。オルカンは現金化はできるけれども、2025年4月のトランプショックのように20%下落することはありますし、今後AIバブルが弾けるようなことがあれば30%の下落も考えられると思います。なので、貯金として全額オルカンは危険で緊急予備費など必要な現金はきちんと持つべきで、オルカンのような値動きが少なく1日1回しか価格が変動しないような商品で値動きに耐えられない金額を投資するというのも本末転倒で、余裕資金で心にゆとりを持って無理なく投資するのが健全だと思います。

投資の神様であるバフェット氏も『忍耐は「武器」であり、「株式市場はせっかちな人から忍耐強い人へ富を移す装置」』と述べています。何に投資するかも大事ですが、正しく投資したあとは複利や企業が世界をよくすることを信じて待つだけです。私は忍耐に強みがあるわけではないので無理のない金額を買って何事もなかったかのように過ごしつつも、ニュースを読んだり値動きを見守ったりしています。オルカンを購入した直後に下落したり、四季報を読んで配当株を購入して3ヶ月間マイナスだったりとありましたが、良いと思った商品に投資をしたので気にせず持ち続けて今はプラスに落ち着いています。

わかっていて投資したのでマイナスが出ても気にはならなかったですが、貯金だときいてオルカンを購入して30%もすり減ってしまったとなると何も知識がない状態では騙されたとなると思いますし、いわゆる「新NISA損切り民」と呼ばれる状態になってしまいます。なので、購入前に過去の値動きや大きな下落を確認してどの程度の金額までなら投資してもドキドキせず穏やかに過ごせるかをイメージすることが大事で、少なくともオルカンは貯金だと意気込んで全力で投資をすることは避けたいところです。


それぞれのポストによくある質問や面白い意見もあったので、今の自己の認識としてまとめておきます。

1.S&P500とオルカンとどちらがよいのか?

パフォーマンス上ではどちらも大したことがないのでどちらでも良いと思います。オルカンも結局のところアメリカに6割投資しているのでS&P500と重複する部分もあります。私はアメリカだけでなく世界中に分散させることでリスクを分散させたり、世界がよくなったりする方が良いと思うのでオルカンを選んでいます。S&P500はアメリカだけに投資するのでシンプルであると思います。

2.一括投資と積立投資のどちらが良いのか?

一括投資の場合には大きな金額を一度に投資して運用期間を伸ばせるので値動きの影響を大きく受けます。積立投資だとドルコスト平均法を活用して高値での購入を抑えながら少しずつ投資を始められます。リスクを抑えたければ積立、値動きの影響を大きくしたければ一括投資を選ぶと良いです。積立金額を一時的に大きくすれば一括投資と積立投資の中間も狙えるので、0/1ではなくてどれが自分に合うかを感覚で選んでも良いと思います。忍耐を発揮するには違和感のなさも大事だと思うのでわかるものを納得した形で買えるのが良いと思います。

3.インフレだしお金はどんどん使って投資の優先順位を下げるべきでは?

市場平均で6~7%の成長があるので投資はインフレ耐性が十分に高いです。インフレを理由に投資の優先順位を下げることには妥当性がないと思います。一方で資産形成よりも日々の消費や今の生活が大事であればインフレでお金が目減りするのでどんどん使っていくべきですし投資の優先順位を下げることにも妥当性がありそうです。ここは個人がどのような生活をしたいかというところで差が出てくる気がします。

4.(引用ポストが)「靴磨きの少年」の格言ぽいですね

新NISAやAIバブルで投資が活発でAI関連での価格上昇も大きいのでオルカンを持っているだけで評価額が上がっています。オルカンの積立金額が1兆円超えるなど投資の規模が大きくなっているので個人投資家の存在も大きくなっていると思います。一方でAI銘柄による株価の高騰で割安株への資金の流入もあるのでこういう調子が良く投資する人が増えている時こそ下落にも目を向けるべきだと思います。

5.オルカンの評価額が高いし下落もするのであれば購入すべきではないのでは?

200年の歴史的には人々の営みは確実に高度化してきていて、実際に株価の上昇が継続しています。リーマンショックなど下落の局面がありますがリーマンショック以前の価格を大きく更新しているので個別企業はわからないですが市場平均としては人間が怠惰にならなければ成長が続く可能性が高いと思います。なので、ドルコスト平均法を利用して少しずつ投資をすれば時間の効果で評価額は上がり、下落局面はむしろ安く商品をフルに買い入れられるチャンスに変わると見ることもできます。ストーリーを思い描き購入すべきだと思えば買い、そうでなければ買わない自己判断を繰り返していくことで自ずとこの質問にも答えが出ると思います。

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