グリーンランドの動向とVIX
2026年1月21日
昨日は通院で脱髄疾患の経過観察をしていたのですが神経周辺の損傷がなくなり治療がうまく行っていることが確認できました。個人的にはおめでたい新年で診察の待ち時間も日経高配当50の分析をしていたのでご機嫌な気持ちで日経高配当50を書くつもりでいたのですが朝起きたらVIXが20を超えて高騰していました。このVIXも良い方向に動いているかというとそうでもなくGAFAMやNDIVIA、テスラなどのM7の株価も大きく下げていました。ACWI(オルカン)もS&P500も大きく下げており、S&P500がより大きく下げているのでアメリカの影響が大きいと考えられます。
アメリカといえば2025-01-03にはベネズエラへの攻撃を行い、近頃はグリーンランドの購入を巡って当事者のグリーンランドやデンマークとその周辺の欧州で強い摩擦が生じています。アメリカにとってはグリーンランドを購入できた場合に国防が強力になりつつも地下資源が得られる可能性もありますし、すでに進出している中国に対する牽制の狙いもあると思います。アメリカの欧州の摩擦が主要な軸ではあるのですが国防や資源などで中露も絡んでおり利害関係は複雑です。アメリカはグリーンランドの購入に対抗する欧州の9カ国に対して関税をかけることを決め、反対にデンマーク職域年金基金が米国債投資から全面撤退を決めました。そうした軋轢によってアメリカの株価や信用を下げる一因となっており、その中でもS&P500が相対的により下げている状況を産んでいると思います。そして日本も欧州に加担するようなことがあれば関税を突きつけられることなることも予想されるので、表立ってトランプ氏を刺激するように欧州に味方することも、アメリカを明確に支持することも悩ましい状況だと思います。ただ、EUの中でもイタリアはトランプ氏と良好な関係を築いていて関税の対象から外れている一方でEUへの関税には明確に批判をしています。なので、実利を重視しつつもEUの立場を尊重するイタリアを仲介役として米国と欧州の摩擦の解消は試みているようです。
その中で日本では高市氏が自身の進退をかけて衆院の解散がされる見込みで選挙に向けた準備が進んでいます。これで自民党が議席を減らしても高市氏は辞めなくても大丈夫ですが当然のように辞任の圧力もかかりますしそもそも進退を賭けているので、自民系の派閥で過半数を取れない状況となれば赤信号で、自民の議席の微減の予想をいかに覆すかが気にかかっています。立憲民主党の協力の動きがやや迷走しているように見えるのでもしかすると立憲がババを引いて自民が助かる展開も期待しつつ、参政党の大躍進も十分にあり得るので正直なところわからないです。ただ、不安定な状況下でも短期間で成果をだしトランプ氏とも良好な関係を築いている点は好感が持てるので数ヶ月の短命で終わらないで欲しい気持ちもあります。
こうして見渡すと投資においては悩ましい環境にあります。オルカンはアメリカの6割ほど占めているのでS&P500ほどではないものの短期的にはアメリカの動向の影響を受けます。ただ、アメリカが弱くなれば他の国が強くなりますし残りの4割は南米やカナダ・欧州・中東・アジアと分散されています。価格も大暴落というほどでもないので急いで買う必要もなさそうです。日本株は高市氏の期待を背負っているので短期的には値動きのリスクはあります。高市氏が負けると多少の影響が出ると思います。一方で、アメリカの逆風やすでにAIで株価が高まっている状態を考慮すると、株価が割安気味で円安な日本は不安定な状況下での一時的な受け皿としての役割に妥当性はあります。今回の震源の可能性が高いグリーンランド圏からも距離があること、株主還元への是正勧告が出ており株価の上昇圧力があること、仮に高市氏が負けてかつ株価が下がった場合にさらに買いやすくなる点で、勝ち目のある安定・割安企業に分散投資することには期待値としての妥当性はあると思います。純金はこういう混迷の時こそ輝くものなので全振りはする必要はまったくないですが少量持っておくのは悪くないと思います。
本日時点ではまだ打診レベルですがごく少量の純金と投信で再投資をつけて日経高配当50を若干買い増す程度で良いかと思います。オルカンも年初より若干下がってはいますがその程度ではまだ大金をつぎ込んで買うレベルではないのでまだ様子見で定期・定額の購入を淡々とするだけでよさそうです。あまり世界の摩擦で損得を考えるのも嬉しいものではないのですが、民間人としては困った状況の時こそ明るい未来を思い描けるような投資を続けられると良いのかと思っています。