分散投資における低リスク運用を目指す考え方
2026年2月4日
円高がある程度落ち着いてきてドル円が152円まで進んだ円価格の上昇が156.6円まで戻してきました。純金も異常な暴騰から暴落をしてまた上昇に戻るなど乱高下をしていて短期だけでみるとやっていられないと思うような値動きをしています。S&P500は不調ではあるけれども全世界株式は大きく下げず気持ち上昇をしていています。私は全世界株式と少しの純金をメインにポートフォリオを組み、純金の暴騰時に売却して1343のような不動産投資信託や全世界株式へと移動させたので暴落の影響を避けつつも他の資産を厚くできました。日本円はインフレが進む中で利上げされても低金利でインフレによる価値の目減りで価値が知らぬ間に減少する流れが続いています。賃上げも追いつかず、円安や戦争など外的な要因による物価上昇でのインフレなので、日本円だけを持つことは割に合わないリスクを背負わされている状況のように思えるので、個人としては投資信託やJ-REITのような元本割れする恐れがある商品を低〜中程度のリスクを背負って余剰資産として保有することには妥当性があると思っています。現金の価値の目減りが高い確率で進む中で、リスクを負うことで上がる可能性を生み出せることを考慮すると期待値としての価値に妥当性があると思うためです。ただし、ハイリスクハイリターンな商品となると損失を負った場合のダメージが致命傷となる可能性があるので期待値だけで語れない部分もあり、リスクはコントロール下にあり再起不能なダメージを負うような可能性のあるリスクは期待値だけで語るべきではないと思います。
その観点で考えると私はS&P500は投資を始める方で危険なギャンブルをするような方でなければ一般論として勧めはしますが自身ではおそらく購入することはないと思います。eMaxis slimシリーズの中での話でいえば、S&P500は500社に投資していますが全世界株式であれば約2500社へ投資できる上に信託報酬のコストも安いです。S&P500は500社すべてがアメリカですが、全世界株式は日米欧や中東・東南アジアと世界中に分散されます。経済成長率で言えば先進国を除くアジア地域など新興国での成長が進むので世界中の多様な会社の成長を取り込め、アメリカが不調でも他の国で支えるような値動きとなります。S&P500はアメリカが強ければその爆発力にのって全体が伸びますが、アメリカがこけると指標全体も大きくこけるので全世界株式よりリスクが高いと思っています。全世界株式もアメリカの比率が6割あるので影響はでるのですが、4割がアメリカ以外なので万が一アメリカに隕石が落ちるなど恐ろしいことが起きても4割を残せるというのは非常に強いと思います。
価格変動を抑えて経済成長の恩恵だけを美味しく得ることを目的とするなら全世界株式はアメリカに軸足を置きつつも世界中に分散がされ、S&P500よりも信託報酬が安いので、全世界株式とS&P500のどちらかを選べと言われたら過去のパフォーマンスがどうであれ迷わず全世界株式を選びます。仮にアメリカが強い経済を取り戻したとしてもS&P500と合わせて買うこともS&P500だけを買うこともないと思います。全世界株式にそもそもアメリカが含まれていてコストが安いので、わざわざコストの高いS&P500を買う必要もなく、合わせて買った場合にはアメリカの影響が強くなるので個人の分散投資の信条に沿わないものとなります。純金を少量混ぜたり、全世界株式:純金=9:1〜5:5を持つことを考案しているのも日々の値動きを小さくしつつ価値の上昇を狙ったもので、さらに分散ができるからというのが大きな理由です。
emaxis slimシリーズの中にはeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)という世界中の債券・株・不動産に分散できる商品があり、これを88%+純金を12%とすると価値の保存に向く9資産均等型のポートフォリオを自分で組むことができインフレ耐性に非常に強い守りのポートフォリオを作ることもできます。ただ、そこまで分散してリターンが小さくなるとNISAを使うメリットも薄れてしまうので、高齢になってから組むことがあっても良いとは思いますが若いうちはもう少しリスクを取りたいというところで全世界株式+純金が主要な投資先となっています。
SBIグループの朝倉智也氏の書籍を読んだり、個人投資家で10倍株を狙う方々の本を読んだりしていますが、私は朝倉氏のようなバランスがよく破綻しない分散投資の方が好みのようです。反対に十倍株を狙うような方々は確かな投資手法やストーリーがあり、分散せずとも大きなリターンを狙えるので、しっかりリスクをとり分散はしないとのことでだいぶ考え方や方針が違うと感じた日々をここ数日過ごしていました。私としては個別株は優待や高配当など大手の安定感や生活にお得なものを狙った程度なので、大暴落が起きない限りは投資信託での分散投資が基本としてありつづけるでしょう。
朝倉氏の場合には全世界株式を主軸にしつつ純金を少しまぜてインドなどの新興株や中小型株への分散をしてアメリカの比率を下げる工夫をしているようで私よりもさらに分散を徹底して新興国の成長からリターンを得ようとしているようにも思えます。ほぼ半額で入手したオルカン本をようやく読み終えて世界中を巡り終えたのですが、新興国は細々とはわからない投資対象でもあります。世界の成長には期待するけれども分散の対象として新興国を捉えており、積極的に比率を厚くするのには成長するだろうではなくちゃんとした見立てや研究もあった方が良いと個人として思っています。とはいえオルカンだけでも2500社もあり大変なので分散もわかる範囲でほどほどにしつつ、狙いのリターンを目指した適度なリスクで長期の資産形成の目標を達成できるようにあり続けたいです。
なお、全世界株式は円高に振れると弱い投資手法ではありますが、日本の人口減と世界の人口増の構造や保守的な日本の文化を考慮すると超長期では円安基調となると思っています。朝倉氏の書籍を読みつつ似たような見立てであり、円高や資産減というよりも外貨資産を買い増すチャンスと捉えると良さそうです。反対に円高に振れると生活の費用が下がる可能性もありますし、競争力を失うほどに円高が進めば円安方向に動くことになるので、見た目の資産が減るけれども円高はチャンスと捉えることができます。現時点から120円程度の円高が仮に常態化した場合にも、世界株の投資を続けていれば成長の恩恵を受けられるのでこのような良くないシナリオを前提としても期間を長く辛抱強さがあれば問題がないでしょう。なので、世界平和と安定した発展を祈りつつ気長に投資を続けたいと思います。