自民圧勝と円高
2026年2月10日
日経平均が史上最高値を更新して、私個人としてもオルカンや高配当株・純金と全体的に価格上昇の恩恵を受けました。とくに急いで売買するような状況でもなく積立をしながら3月・4月の上昇や夏枯れ以降の秋からの上昇トレンドなど周期を意識しながら地道に積立をつづけていくことになるでしょう。
超長期では人口構造に基づいて労働人口が確実に減り続けることを理由に円安圧力がかかる、短期的には自民が勝てば円安と考えていたのですが今日の為替を見ると157円から飛んで155円と円高になっていて読みから外れるような動きとなっています。円安でも円高でもどちらでも大丈夫な体勢・心情ですが、自民の圧勝からの円高の流れは嬉しい誤算として捉えています。
高市政権が発足してからの高市トレードの前提は国債大量に発行した上での積極財政で、日銀の利上げにも反発していて「デフレの状況にはないが、脱却とは言えない」と認識のもとで利下げをしようとしていました。成長投資・防衛・家計支援に国債の活用をする姿勢でした。加えて2026年1月には消費税減税案がでることとなり市場が日本の長期的な財政に警戒をし超長期国債の価格が低下。年間での5兆円の減収の試算・高齢化の構造に伴う長期的な債務の支払い能力の懸念・減税の不可逆性などから日本の財政の持続性に対しての警戒が国債価格や海外のニュースから色強く現れていたように思います。
国内のニュースで積極財政に一部市場への目配りが欠けているとの言及がありましたが、選挙が始まってみると減税に対する言及をかなり抑えて、発言を避けたことで市場への警戒を意識しているとの見方も海外では生まれていました。一方で、断言をせず曖昧な状況で選挙をしていたのでここまでではまだ警戒の色の方が強いように思います。
2月8日の開票で自民の圧勝が確定し戦後最大の議席数を自民・維新の与党で獲得。高市1強で体制が盤石になったのですがこれまでの国債を当てにした積極財政から、食料品に対して2年間消費税をゼロにすること、赤字国債には頼らないことで国債を乱用しない積極財政を強調し、その後については給付付き税額控除で還元することを示しました。
元々の高市氏の姿勢の変化や2年間減税の戦略を示したことで目先の警戒を薄めさせ問題を少し先延ばしにできた点で市場の強い警戒を落ち着かせることはできて円高に持ち込めたのだと思います。円高にやや向かいつつも日経先物の調子も良いので、中長期的な構造の問題は残りますが予想から外れた円高は良い円高と捉えることができました。
日本株に対する投資は基本的には高配当・優待狙いで安定したリターンと実用性を重視したものではありますが、個別の企業・業界などミクロの視点でも学習を進めて機会を掴めるようにありたいです。政権の姿勢変化を通じて市場の心情が変わって予想が外れたことも検証ができたのですが、今後もこのようなブレに対する振り返りは続けられうと良いと思います。