積立投資の複利計算のシミュレーション
2025年12月14日
積立投資の複利計算のシミュレータをつくりました。すでにサイト内に公開しています。RSUからオルカンへの投資先の変更を少しずつ行い、ほぼ半年が経ちますが、RSUよりも成績がよく順調に利益がでています。とはいえ投資信託なので個別株やRSUよりはリスクは小さいためリターンも限られたものです。それでもRSUよりも確実性があり、RSUの目先の横ばいよりは安定していますし、大きな価格変動に良くも悪くも巻き込まれはしないので気長に楽しめる感覚があります。
着実に積立を行い成長しているのですが、その中で身近な方が積立投資をはじめつつある状況にあります。ただ、「いくら投資すれば良いのか」「いつ投資すれば良いのか」「いつ売ればいいのか」など、なかなかイメージが湧かないと思います。「いつ」の部分については、定期的に定額を積み立てればドルコスト平均法の考えで購入単価が平準化されるので、開始時期はいつでも良いと思います(ただし5年、10年、20年と価格がゆるやかにでも成長していくことが前提となります)。そうなると「どのぐらい投資するか」や「いつ売るか」が焦点となると思いますが、どのような生活をしていきたいかや、そのためにどのぐらい積み立てる必要があるかなど、ある程度逆算も必要だと思います。実際に数値を入れてその逆算に役立てるためにシミュレータを作りました。
金融庁もシミュレータを作っていて非常に好評だと聞いているのですが、すでに積立を始めた方や積立を終わって切り崩している方の場合は、自力で計算しないといけないのでちょっと不便だと思っています。積立投資は思い立つだけではなく、10年・20年と長く続けることで複利の効果を得ることが最も大事なので、途中だったりすでに積立を終えた段階でもシミュレーションができることが欠かせないと私は思います。そのため、投資済みの元本を入力できるシミュレータを作りました。

画像だと、すでに7500万円の資産があり、生活費+税金+予備のお金として月35万円を切り崩すシミュレーションをしています。この場合はもうすでに積立を終わっていることになりますが、それでも資産が増えていく様子が読み取れると思います。そう考えた時に、現在の月々の生活がどの程度かかり、どの程度までなら毎月お金を消費できるかもわかるので、生活費を適切に切り下げてどの程度が積立のゴールと設定できるかなども逆算できます。そうして目標金額を設定して、現在の積立済み金額を入れて、N年で毎月いくら積み立てるかなども目安が立てられるわけです。
もちろん現在の生活もありますし、コロナショックやリーマンショックなどのように市場の不具合で資産の価値が一時的に下がる恐れもあります。そのため、日々の生活とリスクに備えて一定量の現金もあると安心です。したがって全額を投資につぎ込むのも非現実的であり、すでに余っているお金に対して投資用・下落時の追加投資用・生活用など、お金に役割を与えるのも重要です。そうした現在から一定期間の将来に渡る計画のためにシミュレータが役立つことを期待しています。
短期の投資には不確実性はありますが、時間が経つにつれて徐々に技術が発展し、徐々に豊かになっているように、長期的には人々の世界をよくしようとする営みに対する投資には十分将来性があると思っています。ただし、オルカンおよびS&P500においては円高がリスクであり、反対に安く買い入れるチャンスでもあることは考慮しておくとよさそうです。
将来のことは誰にも分かりませんが、戦争や国の崩壊、天変地異や核兵器の利用など常軌を逸したことさえ起こらなければよいですし、そんなことが起これば投資や労働をどうしていくか以前の問題ですので、平和な世界であることを祈りつつ将来に備えたいと思います。