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ホームラボに資産予測のページを作った

💡 Summary

ホームラボの資産管理ツールを、TypeScriptの静的構成からGo言語(Echo)とFirebaseを用いた動的な資産予測シミュレーターへと刷新しました。単なる実績記録に留まらず、固定費・変動費・耐久財のライフサイクルを統合した高精度なキャッシュフロー予測を実現。2026年の目標達成見通しを踏まえ、不確実な未来に対して経済的な備えを固めつつ、人生の目的を見失わないための資産との向き合い方を提示します。

2026-03-03の進捗に続き、ホームラボ内に「資産予測ページ」を構築しました。

元々、私のホームラボはTypeScriptのみで構成し、SvelteKitなどのフレームワークを利用して運用していました。3/3時点の目標管理ツールは、JSON形式で実績値と目標値を手入力して反映させる静的な方式でしたが、運用の手間を考えると不便さが否めません。そこで今回バックエンド処理をGo言語に置き換えてFirebaseと連携させる動的な構成へと刷新しました。

なぜGo言語を選んだのか

Go言語はシンプルな構文でありながら高速に動作し、クロスコンパイルも容易です。標準ライブラリが充実しており、Webアプリのバックエンドとして非常に合理的な選択肢だと感じています。Python(FlaskやFastAPI)による実装も検討しましたが、実行速度やランタイム環境の管理、そして何より言語レベルでの型安全性の堅牢さを評価し、GoのEchoフレームワークを採用しました。Firebaseと連携したAPIを構築したことで、資産データの管理がより柔軟かつ高精度に行えるようになっています。

実装した予測ツールの機能

新設した資産予測ページでは、入出金管理、固定費・変動費の予算管理、耐久財のライフサイクル管理を統合し、将来の資産推移をシミュレーションします。実績値と目標値の乖離を可視化することで、収支状況の変化に合わせた柔軟なライフプランの修正を可能にしました。

今回のアップデートでは、単なる実績の記録に留まらず、以下のフローをシミュレーションに組み込みました。

  1. 実績・目標値の管理ポータル: Firebase from従来の総資産データと目標値を取得(CRUD処理に対応)
  2. 収入管理ポータル: 給与、ボーナス、臨時収入、配当金・分配金などの入金を一括管理
  3. 固定費管理ポータル: 毎月の固定支出を正確に把握
  4. 変動費予算管理ポータル: 変動費を予算枠として設定し、予実管理を実施
  5. 資産ライフサイクル管理: 家電や耐久財の使用年数、保証期間、ローンの支払計画を管理
  6. 統合シミュレーション: 上記すべての情報を統合し、将来の資産推移の予測と目標値との乖離を可視化

予測精度を高める目的

予測精度を高める最大の目的は、資産増減の「予測可能性」を向上させ、適切な目標修正とモチベーション維持に繋げることです。2026年8月に年間目標を早期達成する見通しが立ったことを受け、現状のブレを正確に把握し、2027年以降の戦略的上方修正を検討するために構築しました。

結局のところ、キャッシュフローを精緻に把握し、「適正に稼ぎ、適正に使う」というサイクルを回すことで、資産増減の予測可能性は高まります。

今回このツールを自作した大きな動機は、現状のシミュレーションにおいて、2026年8月中旬時点で年間の資産目標を達成する見通しが立ったことにあります。当初の想定と実態に乖離が生じ始めていたため、より高精度な予測を行うことで、収支状況の変化に合わせた柔軟な目標修正を可能にしたいと考えました。

10年単位の長期スパンで見れば、転職、病気、ライフスタイルの変化によって精度にブレは生じるでしょう。しかし、まずは1年単位の精度を突き詰めることが重要です。「目標を早期に達成してしまった」というポジティブなブレであっても、それを正確に捉え直すことで、適正な目標設定を通じたモチベーションの維持に繋がると考えています。2026年の目標を後出しジャンケンで変えることはしませんが、2027年以降の目標については、今年のQ3あたりで改めて上方修正を検討する予定です。

資産とどう向き合うか

資産管理の真意は、人生における不便や不安を軽減し、心身の健康や生活のリスクに対処するための「道具」としてお金を使いこなすことにあります。複数の難病を抱える中、将来への経済的備えを固めることは不可欠ですが、資産形成自体を目的化せず、その背景にある「いかに幸せに過ごすか」という本質を追求します。

資産を多く持つこと自体が直接的な幸せに直結するわけではありません。しかし、資産があることで、仕事、生活、あるいは健康面における不便や不安を大幅に軽減できるでしょう。

私自身、複数の難病を抱えており、収支の両面において常にリスクが付きまといます。生きている間に困ることがないよう、経済的な対処は怠りません。ただ、資産を築くこと自体はあくまで「目標」であって、人生の「目的」ではありません。大切なのは、築いた資産を背景に、いかに小さな幸せを積み上げ、どう過ごしていくかという点にあります。

お金は道具を使いこなすことは必要ですが、反対に道具に使われてしまうことがないように10年先の長期目標を見据えつつ、一歩ずつ進んでいきたいと思います。

参考リンク

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