AIバブルが何を残すか
2026年5月13日
💡 Summary
AIバブルの終盤が囁かれる中、投資家が取るべき姿勢とAIが将来に残す価値について解説します。バブル崩壊による経済への影響や格差拡大を懸念しつつも、過去のドットコムバブルが通信網を残したように、現在のAIブームもGPUや電力インフラ、高度な自動化技術を社会に定着させると分析。暴落を避けようとして上昇機会を逃すリスクを強調し、十分なキャッシュポジションを維持した上でのオルカン積立継続を推奨します。
ここのところオルカンが日々最高値を更新していて投信の評価額も最高値です。世界株が回復してから手持ちの国内株はまた落ち始めましたが、世界株を支えつつ少額ですが配当金を生み出してくれるので、値動きの傾向からして分散ができていますし今必要なお金を現金で生み出してくれる点で配当金はありがたいです。
AIバブルの終焉と経済への影響
AIバブルの崩壊は巨大IT企業を通じて世界株に影響を与えますが、本質的な課題は失業や格差拡大に伴う社会不安への対応にあります。
2025年の12月からAIバブルの話題を10回ほどしているのですがAIバブルも終盤にかかっているという指摘も出てきています。仮にバブルが弾けた場合、世界株にもGAFAMやNVIDIAなど巨大ITが組み込まれているので影響は避けられません。S&P500だとオルカン以上に影響が出ると思います。アメリカではAI失業も進んでいると言われていますが、バブルが弾けたら経済も不調となり採用をより凍結させる流れが出ると思いますし、そうなるとますます職探しが厳しくなり、格差が広がると思います。格差自体が悪いわけではないですが格差が広がりすぎると治安の悪化を招きますしお金の流れも悪くなると思います。アメリカは自由を背景にした格差を通じて優秀な層が成長を牽引してきた面もあると思うので、その点は日本も取り入れると良さそうな点もありつつもバランスも大事になると想像しています。ベーシックインカムの議論もその点であるのでしょう。
暴落と「稲妻が輝く瞬間」:投資家の向き合い方
暴落を恐れて市場を離れることは、株価上昇の恩恵を逃すリスクを伴うため、十分な現金を確保した上で長期投資を継続することが肝要です。
AIバブルは存在しないという意見もありますが、歴史を振り返るとバブルの前は熱狂の中で現実が見えなくなっています。歴史は繰り返すと言いますが私はバブルがある前提で投資をしています。暴落は避けられたほうが嬉しいですが、暴落を避けようとすると「稲妻が輝く瞬間」を逃すこととなります。この稲妻が輝く瞬間というのは、投資をし続けなかったことで株価が最も上昇した5日間を逃し機会損失を発生させてしまうことです。人間は利益に対して損失の方に2倍ほど反応すると言われているので、暴落に反応しがちです。反対に稲妻が輝く瞬間というのは暴落のような鮮烈さがないので意識は暴落の方に向きがちです。私は長期投資を軸においているので暴落は避けられないものとして割り切っていて、暴落に耐えられる現金の準備と防御力の高いポートフォリオづくりで対抗しています。中東の戦争でオルカンが低迷していたときは追加の投資はとくにせず定期的なオルカンへの積立のみでしたが、今は低調な手持ちの国内株がしっかり耐えていたので横ばい状態でありました。
さすがにバブルがはじけるレベルとなると下落の波に飲まれて評価額の減少は回避できません。暴落も稲妻もいつ起こるかわからないので結局は無理なく市場に居続けることが大事で、暴落が始まったら稲妻が光る瞬間に備えて安くオルカンを買い入れるチャンスとなります。暴落が終わって回復するまで時間がかかるでしょうからこれも気が遠くなるような話で、2026年の1月から4月の間にオルカンがやや右下がりな横ばいとかも小さな話に思えることでしょう。それでも長期投資を支える動機としては世界経済の成長や過去の値動きや知識などがあることや、余っていて役割のない現金を役立ててほしい気持ちがあることが考えられます。今、どうしても必要なお金でもないですしそれが役に立った上で大きく育ってくれるのであればバブルであろうとも市場に居続けることや、お金に活躍する機会を与えるほうが私の考えに合います。
ドットコムバブルの教訓とAIが残す資産
AIバブルはGPUや電力インフラ、自動化技術といった生産性向上の基盤を残すため、一時的な市場の過熱は投資を止める理由にはなりません。
AIバブル以前にもドットコムバブルというものが2000年前後にあり盛大に弾けています。当時のドットコムバブルで光ファイバーによる通信網などが作られて、今のクラウドや動画配信・SNS・ネットショッピングなどといったITを軸にしたサービスが構築しています。ドットコムバブルがIT企業を駆逐していましたが、生き残った企業が大きく成長して今のAIの流れに繋がっています。AIバブルもGPUによる計算能力や電気インフラ、大規模言語モデルが次々に生み出されていて人間の労働の複雑な判断を置き換えたり、単調だけれども判断がいる作業をエージェントで自動化したりなどもできるようになってきています。消費電力の改善は必要ですがバブルが弾けても確かに残るものがあり、実態として光る原石があるように思います。その原石をどのように使っていくか、どうやって磨き上げるかの点で課題はあると思っていますが、AIバブルが投資を否定し回避する理由にはなりませんでした。ドットコムバブルよりもAIが残すものが大きく、医療や自動運転・製造や農業の自動化など生産性の向上につながる土台があると思います。なので、積立は気長に継続したいです。大胆に追加投資をする予定は今のところありませんが、無理のない範囲で投資を続けることができればそれでよいと思っています。