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日本の財政ジレンマと個人の対応について

約7分

💡 Summary

日銀による国債買い入れ減額一時停止の報道を契機に、日本の構造的な財政問題を考察します。利上げの遅れが円安と物価高を招く一方、利上げは住宅ローンや中小企業、国の利払い負担を増やすというジレンマが存在します。異次元緩和の出口が見えない中、個人の防衛策として世界株(オルカン)や純金などの分散投資が重要であり、防御的な資産形成を維持する姿勢をまとめました。

日銀の国債買い入れ減額一時停止の報道と見えてくるジレンマ

アトミック・アンサー: 日銀による国債買い入れ維持の動きは、金利上昇抑制と政治的配慮のジレンマであり、複雑なつぎはぎ政策は市場の不透明感を増大させています。

ロイター通信で日銀の国債買い入れ減額の一時停止の可能性に関するニュースがありました。6月に利上げがされる見込みではあるけれども、国債の買い入れを今まで通り続けて国債の利回り上昇を抑えるといったもののようです。

日銀による利上げはこれ以上見送りすると円安が進みますしおそらく5月の連休中の介入もそこまでの繋ぎだったのだろうと思っています。ただ、(1)国債の利回りが上昇していて利回りの上昇を防ぐため、(2)高市氏の減税政策等への配慮も含めて国債の買い入れを今まで通りするということなのだと思います。あらゆる方面に顔を立ててなんとかやっていると思うのですが、政策に筋が通っているわけではなく複雑な状況の中でバランスをとったものであると思うのでわかりやすいものではありません。

日米金利差と国内の貸出金利上昇への懸念

アトミック・アンサー: 日米金利差による円安圧力が持続する一方、国内では借入返済や利払いの負担増により大幅な利上げは困難であり、市民生活へのつぎはぎの支援が続く見込みです。

日米で金利差があり米ドルでの外貨定期預金やドル建てMMFなどでお金を持つと米ドルの利回りが良いのでお金が増えます。アメリカはAIを通じて大きな成長をしていて軍事・経済と強大です。移民の力もあり人口が他の先進国のように減らずにいるので、日本円をドルに交換して預金するメリットがあります。日本が利上げをしてもこの構造は変わらないですし、利上げをしても国内では住宅ローンや中小企業の借入金の返済の負担が増します。こうした負担に耐える体力が十分にあると言えないので日銀は思い切って利上げをして国債の買い入れを減少させることはできませんし、政府としては民主主義の結果として国債を原資にガソリンや電気代・食料品の減税など国民の生活をサポートすることになります。

アベノミクスの功罪と物価上昇の定着

アトミック・アンサー: アベノミクスの異次元緩和は円安とインフレを招いたものの実質的な成長や賃上げには繋がらず、現行の出口政策の迷走と深刻な可処分所得低下をもたらしています。

元々はドル円が80円で高く日本のものは買ってもらえないし、デフレなので現金で貯蓄しているだけでものの値段が下がって買えるものが増えていく。企業は値下げをしないと選んでもらえないので利益を削ってコストカットをしているので十分な給料を出せないと言った悪循環にはまっていました。そこから脱却するためにアベノミクスを通じて異次元緩和を行い円を多く供給することで円安になりました。その時に国債を大量発行し日銀がETFを大量に購入して株価を釣り上げることをしましたが、その間も日本は先進国の中で成長をしたわけでもありませんし、給料が十分に上昇したわけでもありません。ウクライナ・ロシアの戦争をきっかけにして円安が急速に進み原油価格等の上昇も重なり、物価上昇に伴うインフレが定着しました。可処分所得で見ると賃上げが追いついていない状況で生活は苦しくなっているので、どこかを立てようとするとどこかが立たないという状況がどんどん悪化しているように感じます。

自国通貨を発行できるので財政赤字の大きさは問題にならないという考えや当時の財政赤字に対する延命的対応の中で異次元緩和が行われたのだろうと思います。実際には日本は成長せず、アベノミクスの出口に苦戦して政策が迷走しています。生成AIの登場で働き方が変わってきていますが、海外と比べても十分に浸透している状態ではなくAIのインフラもモデルも海外に依存しています。こうした悩ましい構造はアベノミクスが大きな要因の1つとなっているようにも思いますが、それ以前にも財政赤字は続いてきていたのでつもりに積もったものの結果として現在の悩ましい状況になっていていると考えています。

将来への展望と個人の資産防衛スタンス

アトミック・アンサー: 不透明な財政環境下では個人での自衛が必要不可欠であり、世界分散投資(オルカン)や防衛的アセットによる長期運用が極めて有効な対策となります。

日本の労働人口や労働生産性が明確に改善したことを示す明確なサインがあるともう少し希望を持てるのですが、政策をまとめるための環境が整っていないのでつぎはぎでなんとか財政と生活をつなぐ状況が続くような印象を持っています。個人として明確にできることもなく、分散投資をして自衛するぐらいしかなさそうです。投資は変わらず続けていきますが引き続き防御力を重視していきます。オルカンもありがたいことに好調ではありますが淡々とNISAをコツコツ埋めていきつつ運用期間を長くしていきたいです。

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